2023年2月

北街道活性化事業に参加しての思い

2023年2月、今月を持って約5ヶ月の「北街道商店街活性化事業」が終了しました。

弊社は、2021年11月1日静岡市葵区駿府町に、駿府事務所を開設しました。
なぜ、名称を静岡事務所ではなく駿府事務所にしたのかですが、御前崎市も静岡県内にありますので静岡事務所では「ちょっと違うな」と思っただけの単純な理由からです。
開設の場所が駿府町だったのは幸運でした。
駿府は「駿河の府中」という意味だそうで、江戸時代「静岡」以前の地名として存在し、実際に今現在では静岡よりも長く使われた名称なのです。
早速脱線しました。

この北街道商店街活性化プロジェクト。
昨年まで駿府町にあったNPO法人エスネ(ESUNE)様(現在は駿河区小鹿に移転し活動)のお声掛けにより、静岡市様の事業に参加させていただくことになりました。地元の大学生(若者)と駿府町に事業所を置く企業・団体の共同事業により、北街道商店街の活性化を考える事業でした。ご相談をいただいたエスネ様に私はホームページの開設を提案し、その基礎となる第1期のWEBサイトを何とか完成することができました。

インターンシップとして協力してくれた二人の大学生、安井さんと白土さんも慣れないインタビュー(リポーター)を本当にがんばってくれて、彼女たちの視点から、懸命にまっすぐに自分の考えや願いを記事で表現してくれました。
これまでも若い人たちと仕事で話す機会がありましたが、コーディネーターの楠田さんも含め、私が皆さんの年齢の時よりもそれぞれがしっかりと自分の人生と向き合い、悩み、がんばっていることに本当に感激しました。
また、そんな中でもこうした事業にも参加してくれている事をありがたく、尊敬にも値する事だと感じています。

北街道商店街を活性化する事を目的としてのプロジェクトでしたが、実際には「北街道商店街」はエリア的概念であり、鷹匠地区と駿府町地区の商店会により構成されています。またその中には様々なお店があります。
商店街という名称でひとくくりにするにはあまりにも大雑把です。我々は、その一つひとつのお店や事業所にスポットをあてたい、そのために一人ひとりのお店の人の人柄や思いをお聞きしよう、という考えでホームページを制作しました。

同時に、2年半ほど休止していた両商店会のイベント「鷹の市・駿府市」も今回マルシェとして再始動する活動も計画され、ホームページとマルシェの2つの事業が計画されました。「きたかいマルシェ」して再始動したイベント事業は来週2月25日(土)にも開催されます。

やっと本題です。北街道商店街の活性化を考え、促進する-。
11月頃でしたか、コーディネーターの楠田さんがミーティングの中で言った「では活性化って一体何か?」という言葉が今も頭から離れません。
2023年度の事業を終える今その答えを考えました(決定的に遅い!)。


活性化とは、「出会い=encounter」では無いかと思います。


意外と普通の言葉になってしましました(笑)。
商売の基本の原則的な事として以前ホームページの講習会で講師の松下さんがおっしゃっていた言葉を今も憶えています。
「売上を上げるには、客数×単価」であり、今より売上を上げるには
「客数を増やすか」
「(商品の)単価を上げるか」のどちらかである。

商品の単価を上げるのはなかなか難しい。
では、客数を増やすにはどうするのかという事になります(もっとも最近は商品価格が上がっていますが)。

それは最近の私見では「需要と供給」を考える。「需要を増やす活動」が必要という事だと思います。
その需要を増やす活動は、「出会いを生む」ということでは無いかと思います。

今回の我々の活動、そして「きたかいマルシェ」の活動も「出会い」にあります。
静岡市様との出会い。
エスネ様たちとの出会い。
商店の皆様たちとの出会い。
学生様たちとの出会い。

その出会いの連鎖の先に、「『お店とお客様の出会い』を作り出す」事が活性化だと思います。

その可能性は、きたかいマルシェにも、我々のホームページにもあります。

この活動は「北街道商店街で、出会う動機を創起する」。
そのためには「鷹匠、駿府町でしか出会えない事・物そして人に繋げること」が重要です。

考えてみると、私の仕事でのご縁は常に「出会いの中」にあり繋がって来ました。
15ヶ月前の静岡市の事務所開設もコロナ禍での会社存続の中で決断した「一番困難で未知の地域への出店」でした。それが、御前崎で自主開催してきた「海の模型コンテスト」の元会長のご家族とのご縁や、こうした事業での皆様との出会いが新しいご縁を生んでくれました。
前職や前々職時代からの出会い、現在でもSNSを含め繋がり続ける皆様とのご縁にも感謝しかありません。そしてより広域なエリアへのチャレンジも構想中です。

商店の皆様には、明治時代創業で三代目となる店主様もいらっしゃれば、県外からこの町に出店しがんばっている創業者の方もいらっしゃいます。そうしたそれぞれの皆様の思い、歴史、誇りをこれからも我々は「出会いの動機」として発信し繋げて行かなければならないと思います。


そして一番大切なことは、この「出会い」を「それぞれのお店の皆様にも一緒に考えていただく」事、「元気と勇気を持っていただける」ように。


予想していましたが長文になりました(笑)。
とりあえず入力しましたので、誤字脱字などご了承ください。

最後に、あらためてこの活動にご支援いただきました、静岡市様、NPOエスネ様、各商店街の皆様、そして何よりがんばってくれた大学生の安井さん、白土さん、そして弊社スタッフの鈴木さんに心から感謝申し上げます。
写真は今月の活動報告会の様子です。
この写真には私は写っていませんが、楠田さんが作った報告書の片山の写真が、どうもイマイチしゃきっとしないオッサンの写真で、ちゃんと見た目もイケオジにならないと、と反省しています(ウソです)。



本当にありがとうございました!(この記事読んでいただいたあなたにもです)。
この事業はこれで終わりではなく始まりです。

ジャンケンは勝つまでやれば、勝利で終わるので。
絶対にあきらめてはいけません。

株式会社フェイス 代表取締役 片山

開業12周年を迎えました

こんにちは。令和5年2月4日、恵方が明けました。
今日は、株式会社フェイスの前身・個人事業でのフェイスが創業した日です。ご存知の通り、その年の3月に東日本大震災がありました。12年の歳月は会社、私個人、そして日本も世界も変わりました。

現在、弊社は昨年からの取り組みの中で、ホールディングス会社を窓口とし全国のクリエイターの皆様と協力関係をいただき、業務にあたる体制を構築しつつあります。会社の代表としては、これまで広告会社として広告業務にあたって参りましたが、今後はそうした皆様のご支援の中で新しい力を培い、制作力の向上を目指し、より体力のある会社組織に成長させたいと考えています。

お客様はもちろん、社員と社員のご家族、関係の取引先の皆様やそのご家族にも、それと自分家族や友人や周りの人たちにも、弊社との関係をより良く実感いただけるように、頑張ります。

とはいえ、本当に大変な時代です。お会いする各業種の皆様、特に第一次産業や製造・加工業に関連した業種の皆様の状況はとても厳しいと感じています。

広告は「価値を想像する仕事」です。皆様の汗に報いる企画やデザインをご提案・ご提供できるように頑張ります。

画像は、すっかり最近描いていなかったイラストです。昨年2月から約一年かけて描いたオリジナルのキャラクター「オマエザキング」の主人公を少し新しいイメージで描いてみました。

夢と希望と勇気を持って、これからも多くの皆様と同じ時代を過ごさせていただきたいと思います。
いつも本当にありがとうございます。今後とも、株式会社フェイスをどうぞよろしくお願いいたします。

株式会社フェイス 代表取締役 片山智哉